山の標識の距離数は当てにならない

シルバーウィークの最終日。
この日だけ親子で何の予定もなかったということでドライブに行くことにした。
那須塩原まで吊り橋を渡り滝見物。連休の最終日ということで
早めに出かけて昼過ぎには家に戻るつもりで出かけました。




もみじ谷大吊り橋。ダムに作られた大型の吊り橋。
渡った先は公園が整備されているが、橋を渡るのに通行料を取られる。
近くの駐車場に車を停めて吊り橋を渡り、周りの景色を楽しむ。
吊り橋の上からの眺めもまたなかなか。新しい大きな吊り橋なので
そんなに揺れる事もなく安心して渡れます。
吊り橋の渡り板は真ん中が金属製の格子(側溝等を蓋してるヤツ)になっており
下の湖や地面が見下ろせます。

橋の先の公園をしばらく散策して、次の橋と滝を目指す。
回顧(みかえり)の滝と、回顧の吊り橋。
こちらは紅葉の季節になると周りの景色が綺麗で
渡ってもなお、つい振り返って景色を眺めたくなるという場所なんだそうだ。
残念ながら紅葉の季節にはちょっと早いので、今回は緑一色だったけど(笑)。
それでも風情のある良い所でした。この橋を渡るのは無料。
こちらも道路脇に駐車場があり、そこから少し徒歩で下ると橋があります。

ダム湖の吊り橋と違い、森の中にある吊り橋は小さくてもやはり趣が違います。
090923_1209~0001
私はこちらの方が好みだなぁ。橋の先を少し歩くと滝を見る小さな展望台があります。
滝は滝つぼを挟んだ向こう側に見えます。
090923_1212~0001
さて、この景色を堪能した後で帰ろうとまた吊り橋まで戻った時、
その道にあった一つの標識がわれら親子のその日の予定を狂わせました。

「あ、この向こうにも別の滝があるらしいよ。」(byサル)
「ああ。そうだね。」(by母)
「母ちゃん、2.8kmってどれくらい?」
「そうだねぇ…。家からあんた達の中学校くらいまでかなぁ?」
「なぁんだ!じゃ、余裕ジャン!行ってみよう!」

おぉ!とウリもその気になってさっさと吊り橋の横の山道に消えていきました。

「ま、待って!こういう所(山)の距離数は当てにならないのよ!ちょっと!」(by母)

まさにミチ君(我が家での丘処機のあだ名)にとり付かれたような二人。
人の話も聞かず、もう視界から消えた後。

「母ちゃん、どうすんの?二人とも、もう行っちゃったよ?」(byブタ)

一人残ったブタが、兄貴達の消えた山道と母を見比べながら呆れている様子。
しょうがないじゃない…。行っちゃったんだから…。後を追うしかないでしょう?

山道はハイキングコースとしては整備されていて、
階段状になっている段差の横木もまだ新しく朽ちていません。
でも、上りというのが妙に引っかかる…。滝でしょう?
滝は崖を上から下に落ちるモノで、滝の上から見るのでなければ
普通は滝つぼの辺りから眺めるので、そんなに上る必要はないはず…。
大して大きな山でもなさそうだし、これ以上上るというのは…?

延々と続く上り。ずっと階段状になっている山道。
090923_1440~0001
「どこぞの山寺の石段よりタチが悪いよ…。」
段々肩で息をし始めた母。やっぱりなぁ!スタミナ落ちてると思ったんだよ。
ブタは私の先を歩きながら兄貴達を探しますが全く追いつく気配がありません。

途中、完全に山間ハイキングの格好をした老夫婦に会いました。

「こんにちは!」

ブタがその夫婦に声をかけます。老夫婦は道を空けてくれました。

「こんにちは。(道を譲ってくれて)ありがとう。」

そう言いながら追い越す私にご主人が

「さっき追い越して行った二人も、あなたの息子さんかな?」
「え?あぁ。そうでしょう。あの子達はちゃんと挨拶をしていきましたか?」
「ははは。追い越す時に「すみません」と声をかけてくれましたよ。」
「そうでしたか。じゃ、(私も)先に失礼します。」

老夫婦を追い抜き、まだ上りが続く山道を歩きながら
時折道端に設置されている木々の説明のパネルをブタに読ませ、
その間に母は息を整えてまた歩きます。
そんなパネルが3つ4つ過ぎた頃でしょうか?
090923_1429~0001
上りの勾配が段々緩やかになってきました。息も楽になり歩みも速くなります。
少し歩くと、道の脇にベンチがありました。どうやら山の上に着いた様子。
先に平坦な道が続くのは尾根伝いだからでしょう。
そのベンチにサルとウリが座っていました。
私が来るのを待っていた様子です。殊勝だね。やっと後続を気遣う気になったかい?

「母ちゃん。この先に熊がいるみたいなんだよ。」(byウリ)
「そうそう!道のすぐ横に黒いヤツがいるんだよ!」(byサル)

なんだよ…母を心配して待ってたんじゃなかったのか…。
この先に何かがいるので、怖くて進めなかっただけなのね…。

とにかく母が来た事で少し気が大きくなったウリとサル。
わいわいと話しながら行けば、向こうだって道を譲ってくれるでしょうよ。
よほどまともに出くわさなければね…。

「あ!母ちゃん!あそこだよ!」
「そうそう!あれだよ!」

ウリとサルが指差す方向には、確かに黒いモノが道端にあります。
しかし、どうも熊にしては小さい。仔熊だとしたら母熊が近くにいるだろうから
ウリとサルなんか今頃とっくに襲われていたでしょう。
大きさは狸か狐を一回り大きくしたくらい。でも、狸や狐ならなおのこと
人間が見えたら逃げるものなのに、その黒いのは二人が最初に見た時と
変わらずそこにいるのです。つまりこれは動物じゃ、ない。

母はどんどん近づいていきます。
三仙は母の後ろでおっかなびっくりついてきます。
近づいていくと道の角度が変わりその黒い物体の全体が見えました。
黒く朽ちた木の一部でした(笑)。木の皮にコケが生え始めるほどに朽ちて
陽光の加減もあって真っ黒に見えたのです。

「ほら、熊の正体だよ。」(by母)
「なぁんだ!心配しちゃったよ!」(byサル)
「でも、こんな山じゃ確かに熊が出てもおかしくなさそうだね。
話しながら進んだほうが良いかもよ。熊除けに。」(by母)

話を聞いた息子達はそれから離れることなく四人で行動するようになりました。
私も上りがなくなったので、息子達と同じペースで歩いています。
しばらく行くと、道の脇にまたベンチがあり、
そこに森林管理をしていると思しきおじさんが休憩していました。
挨拶をして通り過ぎようとする私達におじさんが

「この辺は熊が出るから、気をつけてな。しゃべりながら行った方がいいよ。」

と声をかけてくれました。やっぱり出ますか!熊は!(苦笑)

「よし!しりとりしながら行こうぜ!」(byサル)

サルの提案に皆が同意。

「し・り・と・り!り!」
「りんご!ご!」
「ごりら!ら!」
「らっぱ!ぱ!」
「ぱんつ!つ!」
「つみき!き!」
「きんたま!ま!」
「え?なに?」
「きんたまだよ!ま!」
「空気読めよ!きんたまで”ま“だぞ!」
「え~!?(爆)」


他に誰もいないので、しりとりは下品な言葉も大きな声で前後に伝達(笑)。
熊が聞いてたら絶対にため息つくよ…(笑)。
山道を下りていくと枯れた谷川のような場所に来ました。滝が近い気がします。

「腹痛い。ウンコしてぇ。」

サルが突然つぶやきました。えぇ?こんなトコで便意かよ!
野糞か?っつうか山糞か?

「いや…大丈夫。もう少し我慢出来る…。」

もう少しったって今来た道にはトイレはなかったよ?
とりあえず滝まで行ってみようと先を進むことに。
またしばらく上りがあってまた下り。こんどは石段のようになっています。
その道の具合から水が近いと母の勘がささやきます。

「きっと、もうすぐだよ。」

しばらく行くと目の前に川が現れました。よし!もうすぐだ!
090923_1317~0001
山道は岩壁に沿った鉄製の通路に変わりました。
その通路を進むと、目の前が二手に分かれて一方の先には吊り橋が!?
もう一方はどうやら滝へと続いているようです。

「サル。たぶん、吊り橋を渡った石段の先は駐車場だと思う。
そこにトイレがあるかも知れないから、行ってきたら?」

母の提案に、これ幸いとサルが吊り橋を渡ります。
一人では心配なのでウリを一緒に行かせた母。
その時ウリにもし自動販売機があれば飲み物を調達するように小銭を渡しました。
私は吊り橋でブタと休憩♪
090923_1310~0001
二人を待つ間、サルが向かった吊り橋の先の石段から数人が下りてきて滝を見に来ていました。
どの人も今車を降りたような様子で、息も上がってなければ汗もかいてない(苦笑)。

「やっぱりな…。一山超えちゃったんだよ。
車で迂回して山の反対側まで来ればすぐそばに駐車場があったんだ…。」

その人達を見ながら、母はそんな事を思っていたのでした。
しばらくすると、ウリとサルが帰還。
想像通りすぐ上には駐車場があったそうです。
そしてトイレもあったものの、自動販売機はなかったとのこと。

「みんな喉が渇いただろうに…。」

とにかく四人が揃ったので、滝を見に出発です。
というより、その吊り橋からすぐが滝でした(笑)。
090923_1328~0001
小さな滝は滝つぼも小さく青く透明に綺麗な清水を湛えています。
090923_1327~0001
滝つぼの左側には大きな流木が横たわり、ちょうど良いベンチになります。
流木に沿って行けば滝まで行けます。
右側は岩壁でこちらも用心して進めば滝まで行けます。

サルは右側の岩壁を進み水しぶきを浴びていました。
090923_1331~0002001
その内に喉の渇きに耐え切れなくなった三仙。
岩肌を落ちる滝の水をすくって飲み始めます。
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090923_1331~0001
私も1口2口…。滝つぼがこんだけ綺麗で上に何もないから大丈夫だろう…(笑)。

喉も潤ったし、戻るか…。再度山越えして…(ため息)。
帰り始めた我ら親子。鉄製の通路を戻り石段の山道まで戻った辺りで…。
行きに追い越した老夫婦とすれ違いました♪

「あれ?どうしたの?え?もしかして戻るの?まぁ…!」

驚く老夫婦を後にして山道を急ぐ親子。
またしりとりをしながら、山道を急ぎました。

http://www.nousagi.net/04/0404haru/04mikaeri.htm

やっとの思いで自分達の車までたどり着き、帰宅。
時間は夕方になっていました…。

『留春の滝』…。今度は近くの駐車場から見に行こう…。
http://www.nousagi.net/04/0404haru/05ryuusyun.htm

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小翔さんへ

普段は自転車通学だよ。
なんでも2kmだか2.5km以上の距離があると認められるらしいよ。
ウチの中学校の場合はね。

No title

家から学校まで2.8キロ?
歩いて行ってるんですか?
そこが一番気になりました(笑)
僕は一キロで遠い、遠いと言っていたので(笑)
プロフィール

どぅいちゃん

Author:どぅいちゃん
『射雕英雄伝』を見て武侠の世界に嵌りました。
パパこと東邪・黄薬師に心を奪われ、それ以来武侠の「イカレオジ専」担当です。
リアルな武侠仲間がいないのを憂いて、ゲリラ的に武侠布教活動を行っております。

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