『連城訣』 その1

最近ウチに来る検索ワードが笑える。
「天山どぅい」に「桃谷三仙」。
明らかにウチ狙いなピンポイント検索なのだが、
一体、どこでこの名前を耳にしたのか?
で、何を期待してわざわざ検索かけてきたのか?
ところで「でまったり 武侠」って…?(笑)
そこしか覚えてなかったのかしらん?


はい!お待たせしました!『連城訣』です!

っていうか、皆さんイケメン主人公の『神侠侶』に慣れてしまって
今回の主人公・狄雲にはガッカリした人も多いんじゃないでしょうか?(笑)
武侠は顔じゃないっす!武侠はイカレオジのものですから!(爆)

でも今回のお話はその愛すべき「イカレオジ」すら出現頻度が少ないんです。
カテゴリー別でいうと(勝手にカテゴライズしたんだけど^^)その登場オヤジは
ほぼ全員が左冷禅(『笑傲江湖』で嵩山派の掌門)系に属しているゲス野郎揃いなのです。
なんで左冷禅かというと岳不羣の域まで達していないということです。

そもそも狄雲の師匠からして最悪野郎ですからね。
奥義を教えてくれないからって、自分の師匠を騙し討ちにする奴ですから。
ま、ある方はそんな風に弟子を育てた師匠にも責任があると言ってます。
確かにその通り。丘処機だって下手すりゃ煙雨楼で楊康に殺されてましたからねぇ。
《師匠の命には逆らってはいけない》という事を弟子は守らなければならない分
《弟子の不始末は師匠の不始末》という責任が師匠に生ずるのは当然の事です。

物語はその昔、梅念笙が血刀門の血刀老祖と闘う所から始まります。
いやぁ、これが私にとっては一番の見どころというか
素敵なオッサン二人の素敵な闘いでして、見ていてウットリします(爆)。

とにかく梅念笙が所有している《連城訣》とやらを取り合っているのですが、
この時は、辛くも梅念笙が勝ち、血刀門は逃げていきます。

でね、このタイトルにもなっている《連城訣》ってのが曲者なんですよ。
《連城剣法》の剣譜らしいのですが、師匠まで殺して欲しがる程に凄い剣法なのかしら?
剣譜の争奪戦と言えば『笑傲江湖』の《辟邪剣譜》も有名ですよね。
最強の技という意味では『射英雄伝』の中で《九陰真経》を五人の達人が取り合いました。
でもねぇ。その二つは狙った連中というのが、大物揃いだったんだけれど
今回の《連城訣》に関してはそれを狙う登場人物が妙に小者揃いのような気がするんです。

『射英雄伝』の五絶の様に各人がそれぞれ修練し己の技で勝負して取り合うって事もなければ、
『笑傲江湖』の岳不羣の様に徹底して独り己の野心を隠し、君子に徹するという事もなく
三人の弟子がよってたかって痺れを切らして師匠を騙し討ちって、
なんだか、小者に見えるでしょう?
そういう意味では悪党ではありますが梅念笙に対して堂々と
「《連城訣》をよこせ!」って奪いに来た血刀老祖の方が、よほど大物だと思います。

「刺肩式!」「耳光式!」「去剣式!」という名がある連城剣法の技。
他にもあるらしいけど、とにかくこの三つがあればとりあえずOKらしいですね。
で、この「耳光式」の”耳光“の意味はビンタなのだそうです(徳間書店『連城訣』上巻より)。
で、『独孤九剣』と違いこの技の名は具体的でひねりがないなぁと思いません?
原作を読むと、元々これ等の技はもっとそれらしい凝った名前がついていたのですが、
字も知らず、詩も読んだ事もない無学な狄雲のためにあの物乞いの爺さんが
わかりやすい名前をつけて教えてくれたからなのだそうです。

この狄雲という若者。それほどまでに無知で無学です。
その事が己の身に更なる災難を招く事になろうとも知らず…。
あの郭靖ですら、ある程度の簡単な字なら知っていたのは
きっと江南七怪が汗と涙で少しずつ教えていたのではないかと
今更ながらに彼らの苦労を察し涙が止まりません(爆)。

この狄雲、根は真っ直ぐで優しく義侠心に溢れる良い心の持ち主だと思うのですが…。
どうも頭に血が上ると周りが見えなくなるみたい…。

萬家に着いてすぐ、萬震山にイチャモン付けに来たどこぞの男が
師匠である戚長発の衣服を汚したからと言って
その男に「服代を弁償しろ!」と掴みかかる場面。
そこで要らぬ揉め事は起こしたくない師匠が「やめろ!」と再三言っているにもかかわらず
狄雲は師匠の言う事を聞きません。
また後日には萬家の弟子達にボコられた事で萬家の弟子がでたらめな言い逃れをするのに
狄雲は激怒。師匠が止めるのも聞かずに萬家の弟子達に勝負を挑みます。

まぁ、狄雲の師匠である戚長発も師匠の言う事を聞くどころか殺しちゃうような人だから
こんな弟子が育っても仕方がないのかもしれませんが…。
というより、戚長発は最初から真面目に弟子を育成する気がなかったので
そういう躾に関してもなぁなぁな態度だったのかも知れません。

自分の師匠を殺した仇(と誤解された黄薬師)を目の前にして「いざ!」という時
もう一人の師匠である洪七公から「やめろ」と言われて
憤懣やるかたなく渋々ながらも手を引いた郭靖とはこういう所が違います。

ま、そういう所が萬家の人々にとっては御しやすいというか
まんまと挑発に乗り罠にかかりとんでもない目に遭います。

戚芳も戚芳で言わなきゃ良いのに最後の晩餐で萬家の弟子の事を持ち出すから
帰れる筈が帰れなくなっちゃった訳で…。
その事に気付きもしないでその後の展開にオロオロし通し。
最初は「兄さんが犯人だなんてあり得ない!誰かが仕組んだ罠よ!」って
真実を言い当てているのに、上手く萬圭に騙されちゃって
裁判の時だって、サッサと気を失うから狄雲が「そんな供述していない!」という
大切な真実の叫びを聞き漏らし、自供したと思い込む。

そもそも戚長発が消えた時点で、そのゴタゴタにまぎれて
あんな家とっとと出ちゃえば良かったのよ。野宿だろうがなんだろうがしてでも
身を隠して萬家の様子とその動向を探れば良かったジャン!
なんでまた部屋に戻るかなぁ?消えた戚長発を探してるんでしょう?
わざわざ逃げ出したのだったら萬家から出てるとは思わない?
とりあえず、自宅に逃げ帰っているかも?とかそっちの方が可能性が有ると思うんだけど。
娘と弟子がいたから彼女等を残して帰らない筈だというのなら、
それこそ拾ってもらいやすいように萬家を出た方が師匠も迎えに来易いでしょう?
戚芳はまだしも、狄雲はすでに萬圭等・萬家の弟子達の卑怯振りを知っているわけだから
そんな連中の屋敷に居続けるという事は完全アウェイな状態で不利だと気付けよ!

あぁ!イライラする!

で、まんまと濡れ衣を着せられて牢獄にぶち込まれた狄雲。
ここで、眼光鋭い青年の受刑者と同房になります。
この青年こそ丁典!《金庸占い》で凌霜華と出た私の彼氏であります!(爆)
その凌霜華という彼女がどれだけ麗しいかは後でまた語るとして…(笑)。
とにかくここでは《なまはげ1号》と呼ぶことにしましょう!(爆)

牢獄に入ったばかりの狄雲はまだ髪もサッパリしていますが
長い牢獄生活で段々ボロボロの格好になりとうとう《なまはげ2号》に変身します(笑)。
ここでついに《なまはげ兄弟》の誕生!やっと私のテンションも地底から脱出!(爆)

※《なまはげ兄弟》とはスカパーで放送中の『勝手に観光協会』より出た
みうらじゅん&安齋肇のユニット《なまはげ兄弟》(同タイトルの番組も有)の事です。

なまはげ兄弟のこれからは!どうなる?どうする?なまはげ兄弟!?
やっとこれでテンション上げていけるワァ(笑)。

tag : 連城訣 金庸 武侠23 なまはげ兄弟

comment

Secret

Dさんへ

>彼の真の師匠は丁典ではないかと感じました。
全く同感です。
戚長発なんて隠れ蓑の道具として狄雲を弟子にしていただけのようなモンですからねぇ。
という事は主人公の不幸(災難)は弟子入りの時点から始まっていたのかもしれませんね。

イライラ・・・

私もつのっています(笑)
でも頑張って(??笑)最後まで観ようと思っています。
私は原作を読んだ時、
彼の真の師匠は丁典ではないかと
感じました。
ドラマではどう描かれているのでしょうね?
イライラしたくないけれど
楽しみです。

Mikiさんへ

金庸の武侠ドラマの中で最初の設定からイケメンが主人公なのは『神侠侶』くらい。
あとはルックスというより義侠心溢れる若者という設定で描かれているので
ルックスを期待してはいけないのです!(爆)
もちろんドラマ的にはある程度の容姿は問わないと視聴率に響くので
制作側もそういう配慮はありますが、基本(原作の設定という意味では)こんなモンです!

で、テンションが上がるかどうかはアナタ次第^^。
お話としては面白いからこれからに期待しましょう!
それにしても全三十三話の話を十四話分の時間でって…(汗)。

あまりに端折り過ぎてやしませんかぁ!!

ドラマだけ見た人は、伏線全然わかんねぇじゃん!!!

705号さんへ

「イカレオジ専」な私にはあまりに華(つまりイカレたオッサン)が居なさ過ぎて
涙が止まらない作品です…。
そんな作品でもテンションが上がる瞬間は必ず来る!
後半、何かにつけて「兄さぁ~ん!」と叫ぶなまはげ弟と
なまはげ兄の兄弟愛!(爆)
そして《金庸占い》が私だと告げた凌霜華ちゃんの麗しさ!

そんな小さな幸せを乗り越えてこそ、
後半で、この話で唯一の《オッサン》キャラと
スーちゃんのノリノリタイムが楽しめるのです!(爆)

そうなんですよ…

ご指摘どおり、神雕侠侶のイケメン&大風呂敷展開&ツッコミ満載オヤジーズオンパレードになれた私と母は、連城訣の地味さに面食らっております。
でもこれからテンション上がるんですね?
楽しみです!

面白みの種類が違うんだと割り切る境地に至るまでは、中国語で喋る(←当たり前だ)若き日の郭靖で中国語字幕で見つつ、お茶を濁そうかと思います(台湾版DVDとはいえ、2002年の例の射雕英雄伝です)。

連城訣ってテンション上げるの難しくないっすか?
とか書きながら、小説は読んではいても、ドラマはまだ未見な私でしたぁ~。
と書き逃げ=====へ(。>)ノ

銀妹へ

>左冷禅系
みんな中途半端な連中に見えて仕方ないの。

>この占い全然当たってないじゃーん。
あれ?そう?段正淳なTIの時は全面支持していたくせに!

>大姐は「千尺」だとおもふが…(爆)
ぎゃあ!あんなのと一緒にするなぁ!
あんなヘタレな男に穴に落とされる私ではないわ!

>なんで左冷禅かというと岳不羣の域まで達していないということです。
なーるほど、深い!

なまはげ兄弟って、あの二人のことだったんかあ!安齋肇でわかった。

肩甲骨は大事だよ~な二人ですね。

>この青年こそ丁典!《金庸占い》で凌霜華と出た私の彼氏であります!(爆)
え?そうなの?この占い全然当たってないじゃーん。
昨日パラパラ読みしたけど、登場した時はすでにお棺の中に入ってたよん。
大姐は「千尺」だとおもふが…(爆)
プロフィール

どぅいちゃん

Author:どぅいちゃん
『射雕英雄伝』を見て武侠の世界に嵌りました。
パパこと東邪・黄薬師に心を奪われ、それ以来武侠の「イカレオジ専」担当です。
リアルな武侠仲間がいないのを憂いて、ゲリラ的に武侠布教活動を行っております。

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