チャンネルNECO『神侠侶』完全ガイド前編鑑賞!

見ましたよ。チャンネルNECOの『神侠侶』完全ガイド。
今回のガイドは、前編です。



って、のっけから鼎マァ~ン!!周浩東演じる丘処機登場!
これは!?これは思いっきり『射英雄伝』のダイジェスト放送じゃん!
よかったねぇ!チャンネルNECOさん。先にこの前作『射英雄伝』を放送しておいて良かったねぇ!
おかげで映像込みで郭・楊両家の三代に渡る因縁を説明出来たんだもんねぇ!(笑)
神侠侶』の本編の中でも、黄蓉が郭襄に向かって両家に因縁を語るシーンがあるけれども
物語の中の郭襄はともかくTVの前の人はあれだけの説明じゃ、
両家の間にどれだけ深いモンがあるか良くわからないんじゃないかなぁ?

楊康は当時南宋の敵国であった金国の王子として育ちます。
成長してそれが義理の父親、完顔洪烈が楊鉄心の妻・包惜弱に一目惚れして
横取りせんが為に彼女の夫・楊鉄心と彼の義兄弟の郭嘯天&李萍夫婦を皆殺しにしてでも
包惜弱をさらおうとした結果だという事を知っても結局それを受け入れられず、
完顔洪烈に言われるがまま富と権力の誘惑に負けて金国の王子・完顔康を捨てられません。
最愛の人である穆念慈の説得も楊康の心には届かず、
誠実だけがとりえの義兄弟の郭靖の真心にも背を向けて。

①ある時は金国が召抱える食客に命じて郭靖黄蓉を殺そうとし、
②ある時は金国に招かれた欧陽鋒と共に郭靖黄蓉を襲って剣で郭靖を刺し、
(この時欧陽鋒は蝦蟇功を放ちましたが郭靖が七公の弟子と言うことでチョッと手加減したみたい)
③またある時は、丐幇の幇会に幇主と偽り現われ、七公を殺した犯人として
本当の幇主である黄蓉郭靖を丐幇によって処刑させようとし、
④一子相伝である西毒の弟子になりたいからって欧陽鋒の甥であり弟子の欧陽克を密かに殺し、
⑤はたまたある時は桃花島に忍び込み江南七怪の内柯鎮悪を除く五人を欧陽鋒と一緒に殺し、
⑥煙雨楼の闘いでは全真教と柯鎮悪、郭靖、黄蓉黄薬師、洪七公を皆殺しにする作戦を練って
自ら采配を揮い、
⑦その後林の中で郭靖を捕らえ懲りずに殺そうとし、師匠である丘処機に止められて
激しく責められるも聞く耳持たずに現れた欧陽鋒について行ってしまい全真教と師匠を裏切り、
⑧最後は欧陽克を殺した事を黄蓉から欧陽鋒にバラされると、
口封じにと黄蓉に掌打を浴びせようとして偶然彼女の軟蝟甲に付着していた、
西毒の毒にあたって死んだ江南七怪・南希仁の毒血にあたってしまい
その毒が全身に回り狂ったようにもがき苦しんで死んでしまった。そんな男です。

この殆どの郭靖殺害未遂を黄蓉は目の前で見ています。最愛の恋人が殺されかけたんだよ!
特に②の剣で刺したのなんか、人を介したのではなく楊康自らが郭靖を刺したんです。
西毒でさえ、蝦蟇功の威力を抑えていたのに。
(実は楊康が実際にとどめをさして殺した事にして面目を保とうとしたんでしょう)
その後深い傷を負った郭靖を抱えて必死で逃げた黄蓉はそのショックと郭靖の傷の心配から
普段の冷静さは何処へやら、涙を流して一瞬途方にくれる、そんな事もあったのです。
だって、郭靖は義兄弟として楊康を庇い信じようとしていたのに、その義兄を刺すなんて!

しかも彼は桃花島で黄薬師の妻であり黄蓉の母の馮夫人の墓の中で江南七怪を殺し、
彼女の墓を血で汚しました。
また煙雨楼では、郭靖や黄蓉自身はおろか、大切な父・黄薬師や尊敬する師匠・洪七公までも
殺そうとしたのです(ま、彼女にとって全真教はどっちでもいいんだろうけど^^)。

郭靖は楊康の義兄弟で楊康の事を心配するし、穆念慈は楊康の恋人で彼を愛しているから
表立っての発言は控えていたけど、黄蓉にとって人生で一番憎んでいたのは楊康でしょうね。
後にも先にも個人的な恨みで楊康ほど憎いと思った人間はいないんじゃないかなぁ?
(欧陽克は人生でウザイ奴ランキングのTOPだっただろうけど^^)

黄蓉がどうしても楊過に対して何か裏があるのでは?と疑ってかかってしまうのも
そんな楊康の顔立ちに楊過があまりにも似すぎていて、
楊過の顔を見る度に楊康を重ね合わせてしまう…どうにもならない事だったのでしょう。

だからね。『神侠侶』で楊過が初めて完顔萍ちゃんと出会った時に
「俺は楊過。漢人だ。」
と名乗ったのを聞いた時、私はなんかジ~ンと感動しちゃったのよねぇ。ウルウルきたもん。
奇しくも相手は完顔という姓を持つ者。かつて父が名乗っていた名字です。
穆念慈さんはきっと一度でもいいから楊康に心からの言葉で
「俺は楊康。漢人だ。」
と言って欲しかったんだろうなぁ。
穆念慈さんを安心させるためにじゃなくて。迷いも無く普通に当たり前のこととして。
この場面を黄蓉にも見せてあげたかった。
ほら。彼は穆念慈さんが残りの人生掛けて産み育てた立派な好漢だよ、
あなたが憎んだこの子の父親とは違うんだよって。

黄蓉と楊過。お互い頭の切れはすこぶるよろしくて、その意味では似た者同士。
黄蓉は生まれてから桃花島で父の東邪と二人暮らし。
楊過も幼い日々の大半を古墓の中で小龍女と二人暮らし。
育てた人が変わり者で世間の決まりや常識にとらわれずに育ったあたりも良く似ています。

そんな似た者同士だからこそ、お互いに牽制し合い余計な気を回し合い、
本当に聞きたい事を遠まわしに探り合い、結果誤解が誤解を呼ぶ。
それがこの話をややこしくした要因の一つだと思います。
本人達は気付いているかなぁ?よく似ているって(笑)。

そんな時こそ、人の気持ちなんぞお構いなし、正しい事は正しい!悪い事は悪い!っていう
柯鎮悪みたいな愚直なまでに一本気な人が必要なんだよね。
変にいじり回してこんがらがってしまった糸を「ええい!ほぐれないなら切っちまえ!」って
思い切れる人。えぇ!?って思うかもしれないけれど、案外その方がスッキリする事だってあるしね。
大師匠が桃花島にお留守番していたのが話的にも読んでる私的にも悔やまれる所です。
出番少ないんだもん!(爆)


う~む。私の『神侠侶』完全ガイド(前編)レビューですが、丘処機で始まり柯鎮悪で終わった(爆)。
やっぱ、ミチ君で因縁が始まりミチ君で全ての誤解が解けるのよ!ホ~ホッホ!(爆)
(あ、ミチ君の定義は過去記事に掲載しとります。あしからず)
ミチ君とイカレオジあっての『射』と『神』ですから!

tag : 神侠侶 楊過 楊康 郭靖 黄蓉 黄薬師 チャンネルNECO スカパー

comment

Secret

Dさんへ

楊康は穆念慈が完顔洪烈に殺されかけた時、
彼女を守る為に己の首に剣を向けて命懸けの懇願をしました。
その時々で深い愛情を見せる楊康。
ただもし仮にあのまま上手く言いくるめて穆念慈を王宮に招き妻としたとしても、
その後穆念慈が心からその事を嬉しいと思えるかというとそうではないですよね。
完顔洪烈が包惜弱を愛し妻にした時の愛し方に似ています。

ただこれは楊康のみを責めるものではありません。
為政者としての教育を受けて育てられた者が幸せという価値観をどうとるか。
「愛する者が心から幸せだと思うことが己の幸せ」
なのかどうかが
郭靖と楊康の分かれ目だったと思います。

何も無い中であの時代に母一人子一人で育ち、
周囲の情けによって生かされていると実感していた郭靖と
立派な王宮で何不自由なく暮らし、
その地位から他人の気持ちを察する必要が無かった楊康。

帰雲荘で楊康がもらしていましたが
「靖兄さん、アンタが羨ましいよ。」
と言ったのは、ただ仇を討つのに躊躇いが無いというだけではなく
金や権力が無くても、屈託無く心を許し親身に思ってくれる
そんな人達がいる事を言ったのでしょう。
彼にはそういう人がいなかったわけですから。
全てを受け止めてくれる父と呼んだ人は仇らしいし、
愛する者はその父と呼んだ男への情を断ち切れと言うし。
師匠は「親不孝者!」と決め付けて責めるばかりだし。

心の拠り所を見失った彼には漢人として江湖で生きていくことが
凄く怖かったんじゃないかと思います。
だって、人とそういう関係を築き上げるってことやったこと無いもの。

>女性の言う事を聞かない男には悲劇が待っているぞ
フフフ。その通りですわねぇ?(ニヤリ)



黄蓉&郭靖と穆念慈&楊康カップル

楊康に関しては私もjinyuさんと似たような意見を持っています。
彼の生い立ちから見ると、養父を裏切れないのは、非常に人間的な感情を持った人だと思います。
ただ、彼が「権力に固執する」という感情を持ってしまった事が、穆念慈&楊康カップルの悲劇の一つですね・・・。
「女性の意見をきちんと聞かない男は出世しない」
これは私の妹の持論です。もちろん、その女性の質にもよりけりですけれどね(笑)
出世というのは地位や名誉のみを指しているのではなく、
「幸せ」全般を言っているのですが、黄蓉&郭靖と穆念慈&楊康カップルをこの持論に当てはめてみると、見事に対極を成します。
少龍女&楊過カップルも黄蓉&郭靖カップルに似たところがありますね。
私は主人に、ドラマ射雕を真っ先に見せました。女性の言う事を聞かない男には悲劇が待っているぞという意味も込めて(笑)

705号さんへ

>郭靖は多分変わんないと思うんですよあのまま。
郭靖だったら比武招婿のシーンで穆念慈をみそめたら本当にそのまま
王宮に連れて帰り「結婚する!」とか言いそうだよね^^。

>楊康はもし環境が違えばどうなっていたのでしょうね?
それは私も考えた事があります。
わかんないなぁ。っていうのが結論だけど(笑)。
ただ顔(原作ではね)と頭の良さは父親ソックリの楊過があぁだったんだから
どういう環境で育っても全真教とは肌が合わないっていうのは変わらないかもねぇ!(爆)

jinyuさんへ

>楊康が一方的に悪いとは思えないんですよね。
確かに。そこは私も同じです。
彼は生れ落ちた時から金国の王宮に王子としていて、
父と呼んだ完顔洪烈は本当に彼を大事にしていましたもの。
そんなに大事にしてくれたからこそ包惜弱も今日言おう明日言おうと思いながらも、
結局最後の最後まで自分から真実を言えなかったのではないかと思います。

完顔洪烈も哀れな男だと思いますよ。
確かに包惜弱略奪は許せないですが、
真相が明らかになった後も変わらず楊康を愛し包惜弱を想う態度に打算は無かったと思います。

私もあそこで「そうか。完顔洪烈を殺すぞ!」と楊康が言ったらそれはそれで嫌だなぁ。
楊康の立場に立ってみれば、愛情をもって育ててくれた人である事は間違いないですから。

この記事の中に穆念慈が欧陽克に閉じ込められていた廃廟のシーンで、
楊康が完顔洪烈を逃した事をリストに加えていないのはその為です。
一旦は殺そうとしたものの、いざ顔を見てしまうとどうしても殺せない。
そんな気持ちを悪いとは思えないですから。

郭靖もラスト近くでチンギス・ハーンに母親をしに追いやられました。
それでも苦言を呈する事はあっても、彼の庇護の元で育った恩を忘れる事はなかったですよね。

天龍では蕭峯が楊康と逆で親の仇と思っていたら、そっちが親だった。
自分は漢人だと思っていたら契丹人だった。
だからといって、漢人を殺すどころか漢人との戦いをやめるように遼の皇帝に直訴したのが賞賛されています。

だからこの点の評価については結局漢人から見て、漢人に害をなしたか否かという評価だと思います。

でもそれを踏まえた上でも私は楊康は好きではありません。
良い悪いと言うより好き嫌いの問題です。人間として。

で、この記事は主に黄蓉の立場から書いてみました。
彼女から見た楊康は、売国奴云々よりもまず郭靖をはじめ愛する人を何度も殺そうとし見も心も傷付けた、
という意味で最悪な奴だと思います。

ま、読む人によって意見が分かれるところかもね^^。


たった一行・・・

先日自分ちに書いた小説「射」の感想にたった一行しか書きませんでしたが、あれを読んで「神」での黄蓉の楊康に対する嫌悪感、そして楊過に対する不信感が解ったような気がします。
しかし、この楊康はもし環境が違えばどうなっていたのでしょうね?
郭靖と環境だけ逆だったら・・・。
郭靖は多分変わんないと思うんですよあのまま。
でも楊康は?

意見は分かれそうですが。。。

私はあまり、楊康が一方的に悪いとは思えないんですよね。
彼が金国についたのは、もちろん富と名誉にこだわったのもあるんでしょうけど、それ以上にあの状態(母親がいきなり出会ったばかりの、実父と称する男と駆け落ちしようとして果たせず自殺。しかも育ての父が仇だったと知る)で混乱していたのではないかと思います。
人間は混乱・苦悩すると、自分が生まれ育った場所に帰りたくなるもんですが、その場合、彼には金国しかなかったはず。
しかもいきなり、それまで自分を慈しんでくれた男を「殺せ」とせまる師匠と義兄。この場面では、郭靖らの人情味のなさ、人間愛よりも民族感情を重視する態度に寒気を覚えました。
私はむしろ、あの状態で「私は漢人だ」と宣言して、即座に完顔洪烈に復讐するような人間には共感できません^^;
ましてや、郭靖・黄蓉を何度も殺そうとしたのも、私怨というより彼らが「漢人」であり、金の敵だからではないかと。
私はあまり楊康の人格が好きじゃないんですが、一方的に彼が悪いと決め付けられるのもちと可哀相に思えます。。。まさに意見の分かれどころかも。
プロフィール

どぅいちゃん

Author:どぅいちゃん
『射雕英雄伝』を見て武侠の世界に嵌りました。
パパこと東邪・黄薬師に心を奪われ、それ以来武侠の「イカレオジ専」担当です。
リアルな武侠仲間がいないのを憂いて、ゲリラ的に武侠布教活動を行っております。

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