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『神侠侶』 DVD第8巻鑑賞! その5

おぉ!もう少しで第8巻も終わりだ!
頑張れどぅいちゃん!
楊過達が絶情谷に入って行くと、何やら剣戟の音がします。
見に行くとそこで闘っているのは李莫愁&洪凌波と程英&陸無双のタッグマッチ。
周りは一飛びでは超えられそうにない情花の花に囲まれています。
別々に進入した二組はここで鉢合わせして闘い始め、
それを知った絶情谷の人間に情花で取り囲まれたのです。
「危ない!気を付けろ!周りの花は猛毒だぞ!」
叫ぶ楊過に慌てて周りを見回す四人。
洪凌波は妹弟子にどうしても必殺技を出すのをためらい、
李莫愁は(原作では)払子をなくして手に馴染まない武器で闘っている為に
何とか程英&陸無双は持ちこたえていたのでした。

と、続きの前に…。

なんとドラマではメッチャ面白いエピソードが端折られているのです。
そのエピソードはどんなのかって言うと…。

楊過小龍女、一灯大師と慈恩が絶情谷に向かう途中の事。
確かにいち早く絶情谷に着きたいと願う四人ではありますが、
ここで妙なレースが始まります。
まずは一灯大師がその内力の深さで傷を負って間もないというのに見事な軽功で先陣を切ります。
次に一灯大師にもらった丸薬を飲んで調子の良くなった小龍女が古墓派の軽功を使って
すぐに一灯大師に追いつきます。
これを見て驚いたのが慈恩でした。痩せても枯れてもその昔「鉄掌水上飄」として名をはせた彼は、
こんなたおやかな娘に遅れをとってはならないと、自慢の軽功で後を追います。
そして二人はいつしか一灯大師を追い抜き軽功の駆けっこを始める形になったのです。
楊過はこの様子に苦笑しながら一灯大師と歩調を合わせて後ろから観戦中。
と、いつの間にか先頭の二人が三人に増えているではありませんか!?
驚く楊過と一灯大師。しかも奇妙なことにその者は老人で背中に箱を背負っています。
一灯大師はこれほど見事な軽功の持ち主がいることに驚きます。しかも爺さん!
レースの途中で段々疲れてきた小龍女。すぐ後ろに人の気配を感じて楊過だと思い話しかけます。
「楊過。あの方の軽功はたいしたものだわ。もう私は追いつけない。あなた、試してみて。」
ところが帰ってきたのは無邪気な老人の声でした。
「お嬢ちゃん。この箱に乗ってチョッと休んでいれば良いんじゃよ。
少し気を養ったらあんな爺は屁でもないわ。」
小龍女が驚いて振り返ると、そこに箱を背負った老頑童の姿がありました。
箱は終南山は重陽宮の蔵経閣から拝借した物。って、要するにパクッたんかい!?(爆)
しかも、中身は本や経などではなく実は終南山の小龍女が飼っていた玉蜂だったのでした。
「さあ、乗った乗った!」
微笑したまま答えずにいる小龍女をつかんでひょいと箱に乗せると
前を走る慈恩にピタリとつける老頑童
後ろの二人もこの老人が老頑童だと気付き、安心して更に観戦を続けます。

これで、最初の四人の中で老頑童に気付いていないのは先頭を走る慈恩だけとなりました。
しばらくして老頑童が小龍女に話しかけます。
「あの坊主じゃがな。あと半時もしたら足が遅くなるぞ。」
「どうしてわかるのですか?」
「ヤツとはやり合った事があるんじゃよ。中原から西域、西域から中原。何万里と行き来したんじゃ。
だからな、よく知っておるんじゃよ。」

あんた達『射英雄伝』の時にそんなに長い距離追いかけっこしてたのぉ!?
まともに取り上げたらそれだけで四十話位掛かりそうな距離…。
ドラマではあれくらいに端折っていてくれてよかった…(爆)。

小龍女はゆったりと箱に腰掛けています。馬に乗るよりずっと快適です。
「ふふふ。老頑童、どうして私を助けてくれるのです?」
「そうじゃなぁ。お嬢ちゃんはどこか人好きのするところがあるからな。
はねっかえりで偏屈な黄蓉ちゃんとは大違いじゃ。
それにワシが蜂蜜を盗んでも怒らんかったじゃろう?だからかなぁ?」
どさくさ紛れにお蓉の悪口言っていると後でバッタリ出くわすよ!老頑童!

老頑童の指摘の通り、半時くらい経つと慈恩の足が少し遅くなりました。
「よっしゃ!行け!」
老頑童は小龍女を前に押し出します。
ずっと走り続けた慈恩と違い後ろでズル休み(?)していた小龍女は
あっという間に慈恩を追い抜きます。追い抜きざま小龍女は慈恩にニッコリ微笑みかけます。
ずっと前を向いて必死で掛けていた慈恩は後ろの珍事を全く知らず
自慢の軽功がこのか弱き乙女に負けた事で愕然とします。

レースの勝負がついた頃を見計らって楊過が老頑童に追いつき小龍女を助けてくれた礼を言います。
「それにしても裘千仞のヤツ、あんな格好をしていったいどうしたんじゃ?」
「あぁ、一灯大師に師事したんだ。老頑童、知らなかったのか?」
一灯大師と聞いて顔色を変える老頑童。しかも楊過の指差す後方を見て仰天します。本人がいる!
「うぉ!?そりゃ大変だ!じゃ、俺は行くからな!」
慌てて老頑童は森の中に消えていきました。

見たかったなぁ!このシーン!本編とは全然関係ないけど(笑)。


閑話休題…。
周囲の花が劇毒と聞きニヤリと笑う李莫愁
程英と陸無双を次々に掴んで情花の茂みに放り投げます。
とっさに飛び出す楊過。順番に程英と陸無双を受け止めて茂みの外に下ろしてやります。
しかし、楊過の足元は情花の棘でボロボロ。
その姿を見て陸無双と程英は自分を助けるために毒の茂みに入った楊過を心配します。
「馬鹿!アンタ棘だらけじゃない!何で助けたりしたのよ!誰も頼んでいないのに!」
「俺は元々情花の毒に当たっているんだ。だから、何ということはないさ。」
程英も涙ぐんでいます。と、話している陸無双の目が楊過の右肩の所でとまります。
「馬鹿!アンタ右腕はどうしたのよ!?何でないの?」
このやり取りを聞いていた小龍女。
この娘二人が心から楊過を気遣う姿を見て彼女達に好感を持ったものの
ひとつ気になる点がありました。
「どうして楊過を馬鹿と呼ぶの?楊過はとても頭が良いのよ。」
この声に初めて小龍女に気付いた程英と陸無双。
「あ…。前からそう呼んでいたから、つい…。」
顔を見合わせる程英と陸無双。この美しい女性は一体?
「楊兄様。この方があなたの姑姑ですね?」
聡明な程英が楊過に言います。ニッコリ微笑みで返す楊過。
「そうだわ!私もきっと仙女のような方だと思っていたのよ!」
陸無双も納得。実は二人共楊過が姑姑の話しをするたびに少し妬ましく感じていたのですが
実際に小龍女に会ってみてその美しい姿に思わず己が気恥ずかしく思ったのでした。

「で、馬…いや楊兄様。何で右腕がないの?どこの悪党がこの腕を斬ったの?
きっと卑怯な手を使ったに違いないわ!」
「陰で人の悪口を言うなんて、そっちこそ卑怯なんじゃないの?」
林の奥から現れたのはその張本人、郭芙でした。
「別にアンタの事を言っているわけじゃないでしょう?
私は楊兄様の腕を斬った悪党の事を言っただけよ。」
「その腕を斬ったのはね、私よ!私なんべんも謝って、父様や母様に物凄く叱られて、
それなのになんでアンタにまで罵られなくちゃいけないの?」
いや、そこのアホ娘。あんた一回もまともに謝ってないから!父様に叱られたのは
本当だけど、謝る代わりに毒ぶち込んだから(わざとじゃないにしても)。
しかももそれすら「アンタがそこに居たのが悪いのよ!」って謝ってないから…。
こいつから心からの「ごめんなさい」の言葉を吐かせた人間に
ダルパ君の体重と同じだけの金をプレゼント!参加費一人○○円(元)!
ぼろ儲け出来そうだな…(笑)。

楊過の腕を斬ったのがなんと郭芙と知って驚くやら怒るやらの陸無双。
程英ちゃんだって腹ん中は煮えくり返っているでしょうが、
悲しいかなこのアホ娘はこれでも師匠のお孫さん。何と言って良いやら…。
原作では、とりあえず郭芙の後から現れた黄蓉に「師姉!」と叩頭します。
お蓉もお父様にこの様な出来た弟子が出来て安心した様子。

実は原作ではやっとここで楊過は郭襄を黄蓉に返します。
一灯大師と出合った時も小龍女が郭襄を抱いていたのでした。

とにかく郭芙VS陸無双の険悪なムードが流れる中
「きゃあ!」
と情花の茂みから叫び声が!
見れば李莫愁が業を煮やして弟子の洪凌波を掴み情花の花に投げ入れようとする所でした。
「姉さま!」
しかし、さすがの楊過も間に合いません。
李莫愁は弟子を情花の茂みに放り出して、それを踏み台に脱出しようとしたのでした。
洪凌波はとっさに師匠の足にしがみつきます。
寸でのところで弟子に反撃された李莫愁。洪凌波を放そうと残りの足で思いっきり蹴りを入れます。
李莫愁の攻撃に絶命する洪凌波。しかし死んでもなおその手は師匠を放しません。
結局二人共情花の茂みに落ちてしまったのでした。何とか弟子の骸から離れた李莫愁。
見れば洪凌波は激しい怒りと恨みと悲しみに満ちた目を師匠に向けたまま死んでいるのでした。
その姿を見てゾッとする李莫愁。
「姉さま!姉さま!」
陸無双が泣き崩れます。
とにかくこの場から去ろうとする李莫愁を黄蓉が呼び止めます。
「私の説教する気かい?今更言っても遅いよ!」
と李莫愁。
「そうね。実際情花の毒にあたらなくっても一緒だもの。
あなたはとっくに痴情という毒にあたっているのだから。
そして人も傷付けて自分も傷付けてきた。」
「この子は私が拾ってやったんだよ!私が育ててやらなかったらこの子はとっくに死んでいたよ!
私が育てて私が殺した。それのどこが悪い?」
「たとえ親であっても己の子を殺してはいけないわ。まして他人なら尚の事でしょう?」
その後ろでは武の兄弟と陸無双が剣を抜いています。
「あなたは江湖ではその名を聞くだけでも皆が震え上がる存在。
側に仕えようなんて人間、他に誰がいるの?もったいない事をしたといっているだけよ。」
それを聞いてハッと気付く李莫愁。見れば皆憎悪に満ちた目で自分を睨んでいる。
自分は本当に孤独になってしまったのだと初めて気付いたのでした。動揺する李莫愁。
「師妹!師妹!同門の情をかけておくれ!」
この状況に小龍女は返答に迷います。
「アンタは師に背き弟子を殺した。今更何が同門の情だ?」
楊過が変わりに答えます。
「そうかい…。ならば皆で掛かってきな!」
情花の茂みを背に立つ李莫愁に皆が警戒している間に、
「ホラ!暗器だよ!」と叫ぶ李莫愁。一瞬の隙を突いて彼女は逃げていきました。

絶情谷の屋敷では谷主の席に裘千尺が座っていました。
朱子柳と武三通、天竺の僧をどうするか話していた時、そこに楊過が現れます。
裘千尺殿。楊過が参りました。」
楊過の姿を見て驚き喜ぶ公孫緑蕚
「ほぉ?十八日はとっくに過ぎたのに、まだくたばっておらなんだようじゃな?」
「はい。解毒の薬を飲みましたので。」
「ははは!嘘をつけ!ならばどうして天竺の僧がココに来たのじゃ?」
「裘殿。天竺の僧は一体どこにいるのです?俺が来たのだから放してやってくれませんか?」
「この絶情谷に許しもなく勝手に入った者をそうそうみだりに帰すと思うか!?」
この会話を聞いて同行していた慈恩の顔色が変わります。
あの美しかった妹がこんなに変わり果てた姿になっていようとは!
「裘谷主。よく見てください。今日は誰を連れてきたと思いますか?よく見てください。」
もちろん楊過は裘千尺の兄である裘千仞を指して言ったのです。
しかし裘千尺の視線は黄蓉で留まりました。仕方ありません。
裘千仞は既に頭を丸めて僧侶の格好。
まさか兄が出家しているとは思いもしない裘千尺は気付きもしなかったのです。
「お前は黄蓉!よくも兄上を殺したな!?」
黄蓉は小龍女からここでの話を聞いていたのでまんじりともせず黙っています。
「裘殿。私が言っているのはその方ではありませんよ。もっとよく見てください。」
「何?郭靖も来ておるのか?それは良い!郭靖はどこにおる?」
郭靖を探すうちに慈恩と目が合った裘千尺。やっと兄に気付きます。
「二の兄上!兄上ぇ!何で僧侶の格好をしておるのじゃ!?兄上ぇ!」
この絶情谷でやっと心を許せる身内を見つけた裘千尺。椅子から転げ落ちなおも近づこうと
して緑蕚達に支えられます。
「妹よ!なぜそのような姿に!?」
公孫止にやられたのじゃ。」
「なに?あれはお前の婿だろう?」
「あれをまだ婿と呼ぶか!?私はアイツに手足の腱を切られて殺されかけたのじゃ。」
「なんと!?」
「兄上こそどうして坊主の格好なんかしておるのじゃ?裘千丈兄上が郭靖に殺されたというのに
何故仇討ちをしておらん?肉親を思う情はどこに消えたのじゃ!?」
「仇討ち…兄じゃの仇…。」
「そうじゃ!そこにおるのが兄じゃの仇の黄蓉!まずはそやつを殺すのじゃ!」
慈恩こと裘千仞の目に危険な兆候を見て取った一灯大師。彼を諭します。
「慈恩。仏門の身で人を殺めてはならん。そなたの兄は己の咎で死んだのじゃ。
他の者をう恨むでない。」
「そうだ…。妹よ。この仇は報いてはいけないんだ。」
「ええい!何を言っておる!?兄上!わが鉄掌峰の裘一族は皆豪傑揃いであった筈じゃ!
千丈兄上が殺されたというのに仇討ちもせんとは、なんの英雄豪傑じゃ!?
その昔「鉄掌水上飄」と謳われた兄上は年老いて死を恐れる輩と成り果てたか!?
よいか!千丈兄上の仇をとらぬと言うなら金輪際私を妹と思うな!」
裘千仞の鉄掌は昔自分が受けて黄蓉はその威力の程を良く知っている。
皆があっけにとられてどうしたものかと考えている時、郭芙が口火を切りました。
「母様はアンタみたいな凡人とは違うのよ!アンタみたいなお婆さん母様が怖がると思って?
もう一度母様を侮辱して御覧なさい!私だって容赦はしないわよ!?」

この娘は口を開けば私を侮辱しただの誰を侮辱しただの言うけど、
別に全てが侮辱するような言動ではないのに何ですぐそう思っちゃうんだろうなぁ?
特に自分に対しての話は侮辱というより殆どただの事実でしかない事の方が多いのに。

時間稼ぎにアホな娘の言う事は放っておく黄蓉。調子こいてアホは続けます。
「わざわざ遠くから来てやったのに、こんな無礼を働いてそれこそ英雄といえるの?」
来てやってって誰も来てくれと頼んでないから…(爆)。
それともアンタが来たら誰もが熱烈歓迎しなくちゃいけないの?

「ほほぉ?ならばお前は郭靖と黄蓉の娘というわけじゃな?」
そう言って裘千尺は口から棗を放ちます。驚く黄蓉。
とっさに楊過が大剣でその棗を遮ったので郭芙は無事でした。
しかし、これで楊過が裘千尺と黄蓉のどちらの側にいるかが裘千尺にバレてしまいました。
上手く言い繕って残りの半かけらの解毒薬を手に入れる作戦はもう使えません。

「お母様。裘おじ様の仇の話と楊兄様は元々無関係よ。
楊兄様は黄蓉を連れてきたのだし、解毒薬を渡してあげて。」
公孫緑蕚が母に懇願します。
「あの薬はお前の婿にやろうと思ったのだ。みすみすやれるか。」
「俺は龍を妻にした。死ぬなら死ぬまでだ。心に背くことは出来ない。」
そう言って楊過は小龍女と一緒に屋敷を出ようとします。二人で天竺の僧を探しに行くためです。
すると突然緑蕚が楊過を呼び止めます。
「楊過!そんな人だとは思わなかったわ!」
優しかった緑蕚の言葉に驚いて振り向く楊過と小龍女。
「この悪党!お前の身体を引き裂いて心の臓を抉り取ってやる!」
そう言うと緑蕚は口から棗を楊過に放ちました。お母さんに教わったのネェ!(笑)
その棗を左手で難なく受け止める楊過。
「こんな威力じゃ、俺は殺せないよ。」
緑蕚ちゃんは楊過が棗の実を掴んだのを見て満足そうにそっと目配せをしました。
棗を持ったまま屋敷を出る楊過と小龍女。
殺せはしなかったものの、緑蕚ちゃんの態度に満足そうな裘千尺。

楊過と小龍女は屋敷を出て森の中を天竺の僧と朱子柳と武三通を探します。
「緑蕚さんは、なぜあんな事をしたんだろう?」
「そうね。」
「きっと何か訳があると思うんだ。」
手に持っていた棗の実。指に力を入れてみると実は割れて中から紙片が出てきました。
「緑蕚さんの言っていた、身体を切り裂いて心の臓を抉り出すってこの事だったのね。」
紙を開いてみると、それは絶情谷の屋敷の位置が書いてある簡単な地図でした。
僧達が囚われているという火浣室も書いてあります。
「よし、行ってみよう!」
二人は火浣室に向かいました。

火浣室に辿り着いた二人。中にいた絶情谷の使用人を上手く言いくるめて追い出し、
楊過は火責めの部屋を覗きます。
「楊兄弟!ここから出してくれ!」
武三通が気付いて声を掛けます。扉を開けてやる楊過。
中を覗くと天竺の僧が横たわっています。
「天竺の僧はどうしたんだ?熱でやられたのか?早く出してやらないと!」
「いや、師叔は自分で情花の毒を試されておるのだ。こうして自分が毒にあたることで
毒の効果を知り、その上で治療法を探すおつもりなのだ。」
朱子柳が説明します。
言い忘れていたけど、この部屋に囚われて以来本来なら外の釜で業火が焚かれるのですが、
楊兄様を助けるために来たという事を緑蕚ちゃんが聞き、
こっそり火を弱めていてくれたのです。しかも天竺の僧に情花を持ってきてくれと頼まれて
密かに渡してあげていたのでした。
この天竺の僧が目を覚ますかどうかで妻と自分の運命も決まる。
まだ目の覚めぬ天竺の僧とそれを見守る二人ををこのままここに残して様子を見ることにして
楊過と小龍女は火浣室を出ます。

その頃屋敷では…。
裘千仞こと慈恩は今悪の心と善の心とか激しくせめぎあっているところでした。
「慈恩よ!いまだ善悪の分を悟ることが出来ぬのか?」
一灯大師と裘千尺の一言一言が慈恩の心を揺さぶります。
「丈の兄上は、こいつらに殺された!一の兄上はどうなった!?」
「兄者は鉄掌峰で殺されて谷から落ち骨まで粉々にされた!」
そしてとうとう黄蓉を睨みつけて怒鳴りつけます。
「黄蓉!兄者はお前に殺された!お前を殺して仇を討ってやる!」
するとまた郭芙が郭襄を抱いたまま噛み付きます。
「またお母様を悪く言ったわね!私が相手よ!」
剣を抜く郭芙。黄蓉が止めるのも聞かず突っ込みます。
すると慈恩は郭芙の腕から郭襄を奪い、片手で高々と持ち上げました。
驚く郭芙とせっかく帰ってきた娘がまた悪人の手に渡り焦る黄蓉。
赤ん坊を掲げて完全に「殺戮モード」に入っている慈恩。
後ろで裘千尺が満足げに高笑いをしています。
「そうじゃ!それでこそ、兄者じゃ!鉄掌水上飄の裘千仞じゃ!」
「来るなら来い!誰が襲ってこようともこのガキを助けられぬわ!
どこからでも掛かってくるがいい!」

赤ん坊を人質に取られて手を出せずにいる一同。お蓉の脳内コンピューターがフル回転します。
「オーホッホッホッホ!」
突然狂ったように笑い始めた黄蓉。
「お母様!一体どうしたの?」
驚いて駆け寄る郭芙を一瞥もせずに突き飛ばし、なおも笑い続ける黄蓉。
慈恩も突然の黄蓉の変貌に驚き様子を伺います。裘千尺も真意が読めずに見守ります。
笑いながら黄蓉は打狗棒を放り出して慈恩に歩み寄ります。構える慈恩。
「さぁ、何をしているの?早くその子を殺してしまいなさいよ!」
完全に気が触れたかにみえる黄蓉は凄惨な笑みを浮かべて慈恩に詰め寄ります。
「な、何だと?」
「ほら、早く!」
「お前は、誰だ!?」
己が殺そうとしていた赤ん坊をとっさに胸元に抱いて慈恩は顔色を失っています。
「忘れたの?あの夜大理の宮中でお前は小さい赤ん坊を捕まえた。そうよ。こんな風にね。
あの子は…お前に半死半生にされてそのまま命を失った…。私はその子の母親よ。
さぁ、その子をさっさと殺すがいいわ。早く、何をグズグズしているの?さあ、早く!」

慈恩の脳裏にあの夜の事が甦ります。
雲南大理の宮中で劉貴妃の子供に手を掛けたのは紛れもなく自分です。
その事は彼にとって生涯最大の傷として心に残っていたのでした。

「そうだ…。あの子は…私が殺した…。」

急に我に返った慈恩。腕の赤ん坊を見、黄蓉を見て一灯大師を見る。
「その子は私が殺した!私の命をとれ!」
黄蓉に赤ん坊を差し出す慈恩。慈恩の手が緩んで赤ん坊が床に落ちる。
黄蓉は足の甲で郭襄を受け止めて、そのまま後ろへと投げます。

慈恩はゆっくりと一灯大師の元に戻った。
「ついに大道を啓いたとは。喜ばしいことじゃ。」
「師匠のお導きに感謝します。」

本来出家した僧侶とは俗縁を断ち切るもの。妹を残して慈恩は屋敷から出ようとします。
「兄上ぇ!兄上ぇ!」
泣き叫ぶ裘千尺の声をよそに慈恩は屋敷を去るのでした。
凄腕の兄が出て行った今、黄蓉達とまともにやり合っては分が悪い。
「私はしばらくこれにて失礼するよ。」
そういうと椅子の仕掛けを動かします。漁網陣が黄蓉達を取り囲みます。
「みんな落ち着いて。まずはこの網からどうやって出るか考えなくては。」

黄蓉達が漁網陣に囲まれた後、緑蕚ちゃんは森を歩いていました。
すると話し声が聞こえてきました。楊過と小龍女のようです。思わず立ち止まる緑蕚ちゃん。
火浣室から出た二人は屋敷に様子を実に変える途中でした。
情花の花に目をやった小龍女が思わず立ち止まります。
「どうしたんだ?龍?」
「あなたの毒消しの薬、もう裘千尺殿に返してもらえそうにはないわね。」
自分の身よりも楊過の毒を心配ている小龍女。
「あの婆さんは執着心が凄いからな。隠し方も尋常じゃないだろう。
谷の人間全員殺して首に剣を突きつけても渡すかどうか…。」
「他にも…方法はあるわ。」
「龍。それは出来ないよ。俺達夫婦は深く愛し合っているんだ。
共白髪になるまで生きられたらいいが、例え死んでもそれは天の定めだよ。
俺達の間に誰も割り込むことなんて出来ないよ。」
「でも、緑蕚さんはとても良い人よ。お願い。」
「そりゃあ緑蕚さんは良い人だよ。でも良い人なら他にもいるさ。
程英や陸無双も良い人だけれど、俺達は二人で一つなんだ。他に誰も考えられないよ。
龍だって自分の身が助かるといって誰か他のやつに結婚を迫られたらどうする?」
「私は女だから、話は別だわ。」
「男尊女卑っていうヤツか。俺は反対だな…。」
「楊過…。」
「天竺の僧が目を覚ませばきっと二人が助かる方法も見つけてくれるはずだよ。」
「そうだといいけれど…。」

二人の会話にどう望んでも自分の思いが報われることは無いと知り、絶望する緑蕚ちゃん。
涙にくれながら断腸崖へとさまよい出てきます。しかしその時またもや人の話し声が!
しかも一人は父公孫止の声。思わず陰に隠れて様子を伺います。

「あなたは身体を毒にやられ、私は目をやられた。
お互いにとって楊過は不倶戴天の敵というわけですな。互いに憐れみ合おうではありませんか。」
「憐れんだところで私は毒に侵された身。どうするっていうんです?」
「その毒消しは私の妻が持っている。あいつから毒消しを奪えたならあなたに差し上げよう。」
「ふん。あなたを谷から追い出した奥様からどうやって毒消しを奪うんです?」
「まともにやっても妻は毒消しは私はしないでしょう。例え殺しても隠し場所がわからない。
そこで私に妙案があります。まずあなたが私の娘をさらって情花の茂みに放り込む。
娘は母親の所に助けを求めに行くでしょう。妻は悪辣ですが娘だけは心底大事に思っている。
娘の命に関わるとなれば毒消しを出して娘に飲ませようとするでしょう。
そこを奪うのです。」
「でも、お嬢さんはあなたの娘でもあるのでしょう?何もそこまでしなくても
お嬢さんに毒にやられた振りだけさせれば済むことでは?」
「いや、あの女はとても猜疑心が強く振りをさせただけではとても騙せるとは思いません。
私も辛いのですが…。毒消しは後一つしかない。これをあなたへの私の真心と思っていただきたい。」
李莫愁も毒消しが一つしかないと聞き、納得しました。

陰で全てを聞いていた緑蕚ちゃん。実の父親が自分を殺す計画を立てているとは!
絶望が自暴自棄に変わり、後は残りの半かけらをなんとしても楊過に飲ませなければ。
そんな衝動に駆られて緑蕚ちゃんは断腸崖を離れて情花の茂みに行き自らそこに飛び込みます。
もうやけくそで笑いながら転がりまくる緑蕚ちゃん。イッチャッています。哀れなり。
しばらくしてボロボロになって母の元に辿り着いた緑蕚ちゃん。裘千尺も驚きます。
「緑蕚よ!どうしたのじゃ!?どうしてこんな目に?」
「断腸崖で偶然お父様と女の人の話しているのを聞いてしまったのです。」
「お前!まだアイツを父と呼ぶのか!?」
アンタは縁を切った積もりでも娘にしたら父は父だもの。仕方がないよネェ。
そんな小言は聞き流し話を続ける緑蕚ちゃん。
「お父様は、その女の人にお母様の悪口を言っていました。性悪女とか悪党とか
もう聞いていられない位!」
「あやつめ!それで?」
「そこで私は見つかってしまい、その女の人が私を情花の茂みに投げ入れたのです。」
「なにぃ!?…緑蕚よ。お前は私に嘘がつけると思うてか?」
その言葉にギクリとする緑蕚ちゃん。
「お前、今の話は嘘であろう?私はお前が嘘をつくときの癖を知っておるのじゃ!
何故嘘などつく?さぁ、本当のことを話してみよ!」
「はい…。実は…実は…投げ入れたのは、お父様だったのです!」
そのまま泣き崩れる緑蕚ちゃん。どちらも嘘だとは思わず裘千尺は今度は信じます。
ま、緑蕚ちゃんにしてみれば、お父さんが言い出した作戦だから同じ事だったのです。
とにかく、裘千尺は急いで毒消しを出すことになりました。

毒消しは、黄蓉達を捕らえている広間の中にありました。
姿を消していた裘千尺が戻ってきたことで黄蓉達は何事かと構えます。すると…。
「黄蓉親子三人を除いて他の者は谷を出ることを許してやる。さっさと出てお行き!」
突然の開放令に訝る一同。黄蓉はすぐに何か裘千尺の身に何時が起こったことに気付きます。
「裘谷主。兄上は自ら谷で死んだのです。私が傷付けたせいではありません。
でももし、それでも納得できぬとお思いなら私は逃げも隠れもいたしません。
あなたの攻撃を一手お受けいたしますわ。その代り楊過に毒消しをやって欲しいのです。
もし私が死んでもこの者達は決して恨みに思いませんし、もし困った事があれば
皆で協力して解決させましょう。さあ、この取引お受けなさいますか?」
「ははは。黄蓉よ、たいした自身じゃな?」
「お母様は、逃げも隠れもしないって言ったけど得物は使わないって言ってないわ!」
「私は得物も使いません!さあ、どうなさいます!?」
「お母様!」
襄陽城で小龍女に話しを聞いてから、黄蓉は腹を括っていました。
自分の身体の事を顧みず、何度となく郭家を救ってくれた楊過に
なんとしても報いなければならないと思っていたのです。

「わかった。ならば他の者はさがるがよい!」
そういい終わらぬうちに裘千尺の口から棗が飛び出します。
顔面に向かって飛んでくる棗を口から気を吐いて飛ばすつもりでしたが
あまりの棗の勢いに飛ばす事は出来ず、何とか口で受け止めたのでした。
裘千尺の飛ばした棗の実は黄蓉の歯でくわえられていました。歯はグラつき血が出ています。

「なるほど。仕方がない約束じゃ。緑蕚よ毒消しを取ってまいれ。」
裘千尺が仕掛けを動かすと広間の真ん中辺りの床が小さく開きました。
そこで緑蕚を呼びつけてなにやら話しています。
この会話は小さすぎて他の者には聞こえませんでしたが、
深い内功の持ち主である一灯大師には聞き取ることが出来ました。
「お蓉こっちへ参れ。傷の具合を見てしんぜよう。」
そう言って黄蓉を呼んだ一灯大師はこっそり黄蓉に耳打ちします。
「拙僧は奴等の会話を聞くことが出来た。あの床の穴には二つ毒消しの瓶が入っておる。
東の一つは本物西の一つは偽者じゃ。裘千尺は娘に偽者を持ってくるように命じておったわ。」
「なんですって!どこまで卑怯なの?一灯大師がおいでにならなければ、
すっかり騙されるところでしたわ。」

緑蕚が床の隠し穴から毒消しの小瓶と取り出して、黄蓉の元へ向かおうとした時
屋根の一部が砕けて天井に穴が開きそこから一人の人物が飛び降りてきて
緑蕚の持つ毒消しを奪いました。公孫止です。

「お父様!」
緑蕚は愕然として叫びます。黄蓉は何故緑蕚が偽者の小瓶を取られてそんなに慌てるのか
不審に思います。もしや彼女が手にしたのは本物?
毒消しを奪って逃げようとする公孫止を駆けつけた楊過が遮ります。
公孫緑蕚は父と母の間に立っていました。緑蕚が公孫止に言います。
「お父様、お母様をあのような目に遭わせただけでも十分残虐だと思います。
私はあなたの娘です。死ねと言えば逆らいません。
でも、その毒消しはお母様が他の人に差し上げると約束したものです。
どうか返してください。」
「母娘揃って夫に逆らい父に逆らいろくでもない奴等だ!」
棗が公孫止を狙います。同時に黄蓉も。
それを見た郭芙が剣を抜いて進み出ます。公孫止は郭芙に切りかかります。
公孫止と郭芙との腕の差は歴然。郭芙はすぐに剣を落としてしまいます。逆に切りかかる公孫止。
「右腕を上げて防ぐのよ!」
叫んだのは陸無双でした。彼女は郭芙が楊過の右腕を切ったことが許せなかったのです。
とっさに郭芙が彼女の言うとおりにすれば、郭芙は右腕を失うと思ったのでした。
しかし、郭芙は軟蝟甲のおかげで腕を失う事はありませんでした。

包囲された公孫止。剣を構えた父親に向かって緑蕚が歩み寄ります。
「お父様、お願い。毒消しを返して。」
何の策略かと身じろぎもせずに剣を突き出して構えているその剣に
なんと緑蕚は自分からその身を貫いたのでした。
「緑蕚さん!」
楊過が叫ぶも時は既に遅し。緑蕚の背中から公孫止の剣先が現れてズブズブと出てきます。
己の身を父の剣で貫いてなお、緑蕚は公孫止を見つめながら両手を差し伸べて
「お父様、お願いです。返してください。」
と父に歩み寄るのでした。思わずたじろぐ公孫止。


あぁ!
ここでどうなったかが私のちゃっちい脳内HDDから消去されてしまったので
ドラマの方はわからんちん!
ちょっと緑蕚ちゃんの最後が衝撃的映像だっただけにそこしか覚えていないのよネェ。


とにかく、緑蕚ちゃんを抱き上げる楊過。
「楊兄様。ごめんなさい…。」
「俺の為に…。こんな…。」
「楊兄様。一つお願いがあるの。」
「なんだ?」
「楊兄様も龍さんも、お二人共私の事を忘れないでいて欲しいの。」
「あぁ、一生忘れやしないさ。」
その言葉を聞き寂しげに微笑んだ緑蕚ちゃん絶命。
なんとも健気で儚い一生でした。合掌。

それから朱子柳がもう一つ訃報を持ってきます。
なんと天竺の高僧が李莫愁に殺されたというのでした。
情花の茂みで毒消しの薬草を探していた彼は、偶然李莫愁に出くわし
武芸も出来ないというのにいきなり氷魄銀針を撃たれて絶命したというのです。
小龍女の身体の最後の望みが消えた楊過。ショックは隠しきれません。
その後断腸崖で公孫止を発見したと皆が断腸崖に駆けつける時も
半分どうでも良くなっていたのです。なぜなら公孫止の持つ残りの半かけらを飲んでも
小龍女が死んでしまうのなら、その後も生き続ける意味など楊過にはないからです。

断腸崖はまさに絶壁。その向こう側の岩肌にある狭い出っ張りに公孫止はいました。
こんな所まで追い詰められた公孫止。しかし彼のいる出っ張りの足場までには
深い谷が口を開けています。
「私が行きます!」
程英がその足場に飛び移ろうと跳躍しましたが、楊過の右袖に巻き取られ
引き戻されてしまいました。
「俺の為にそこまでする事はない。」
すると突然「お借りします」と小龍女が側にいた者の剣を二振り抜いて、
足場に跳躍しました。楊過が止める暇も与えぬ速さで。
「公孫止殿。私の命はあなたに救っていただきました。ですがこんな事になるなんて残念です。
毒消しの絶情丹をお渡しください。あなたには必要がないものでしょう?
私はそれで夫を救いたいのです。渡してくださるなら私は一生恩に着ます。」
「お前…今あの小僧を夫と呼んだのか?」
「はい。私は楊過と結婚しました。」
「ほぉ。私の言うことを聞いてくれたら渡してやってもいいがな。」
「先程申し上げたとおり、私は既に楊過に嫁ぎました。あなたとは結婚できないのです。」
「なら、さっさと戻れ!」
「いいえ、毒消しを持たずに返るわけには参りません!」
「では闘うまでだ!」
あんな下心みえみえな行為でも、小龍女は律儀に恩に感じていたのです。
しかし公孫止はせっかく拾った女を後から出てきた小僧に取られておさまりません。
「私はあの楊過の小僧が毒に苦しんで死ぬのを見たいのだ。痛みにのた打ち回りながら。
そしてお前が美しい未亡人に成り果てる様をな!」
「龍!そんなヤツと話しても無駄だ!戻って来い!」
「聞きましたか?夫は戻って来いと言っています。自分の事よりも私を心配してくれているのです。」
「ええい!うるさい!」
とうとう狭い足場で闘いが始まりました。
息を呑んで見守る手前の楊過達。
老頑童から分心二用を教わった小龍女の技は以前より数段進歩していて
公孫止と互角に渡り合っています。しかしその身体は毒に侵されて長くはもたないでしょう。
原作ではここで郭芙が小龍女を助ける方法を考えてくれと母に頼みます。
そんな事言われんでも考えているお蓉ではありますが、柯鎮悪に見習って公平に書いておきます(笑)。
黄蓉は楊過に公孫止を罵るように言いました、自分は公孫止を持ち上げる事を言うからと。
公孫止の気を散らす作戦です。元々これはお蓉の十八番ですよね(笑)。

「公孫さん!裘千尺は私が片付けてやったわ!」
「公孫止!李莫愁はお前の薬なんか欲しくないってさ!
お前の不運も一緒に貰ってしまいそうだってよ!」
「違うわ!李莫愁は毒が消えたらあなたに嫁いでいいって言っていたわ!」
「お前の思う通りになんかさせるもんか!とっ捕まえてお前の体中情花の棘を刺してやる!」
「公孫さん!大丈夫よ!みんなお友達になれば良いじゃない!」
「おい!公孫止!お前が殺した柔児って女が幽霊になってお前を殺そうとしているぞ!
ほら!後ろにいるよ!公孫止!見てみろよ!」
「でたらめを抜かすなぁ!」
二人の言葉に動揺した公孫止が怒鳴ります。
「あ!ザンバラ髪の顔中血だらけの女が後ろにいるぞ!
そいつが長い爪でお前を狙っている!柔児!そいつをやってしまえ!」
柔児と聞いて、公孫止が思わず振り向きます。

一瞬の隙を突いて小龍女が公孫止の剣を跳ね上げます。
慌てて突っ込む公孫止をヒラリとかわす小龍女。あわや公孫止は谷底へ…。
と、小龍女の衣が公孫止に巻きつきます。空中で止まる公孫止の身体。
「毒消しを渡してください。渡してくれれば命はお助けします。」
仕方なく毒消しを渡す公孫止。小龍女は公孫止を引き上げて毒消しを持ち戻ってきました。
「楊過!この毒消しは本物よね?」
嬉しそうに楊過に毒消しを渡す小龍女。その姿を見て楊過は愛おしく思いながらも哀れでなりません。
「龍。それより身体の具合はどうなんだ?手を出してみろ。」
楊過が小龍女の手を握ると、妻の手は冷たくなっていました。
「大丈夫か?」
「大丈夫よ。それより早く薬を飲んで。」
「俺達二人の命を救えない薬なんて何の役に立つんだ!?
俺はお前が死んでしまったら生きている理由なんてないんだ!」
そう言い放つと楊過は持っていた毒消しの瓶を谷に投げたのでした。
驚き悲鳴を上げる一同。とその時、朱子柳の声が森の奥から聞こえてきました。

tag : 神侠侶 楊過 小龍女 老頑童 裘千仞 裘千尺 李莫愁 公孫緑蕚 黄蓉 公孫止

comment

Secret

シャダーさんへ

>軟蝟甲着てるなんてズルイよね
まぁまぁ^^。こんな危なっかしい娘だからお蓉も着けさせるって♪

>郭芙は意外と礼儀正しいじゃないですか。ちゃんとお礼言ってるから
根が単純に出来ているので、結果が自分にとって良ければ、「ありがとう」と言えるのです。
ただし、相手が良かれと思った行為でも結果が駄目ならくそみそに言うでしょうね。
「ありがとう」が言えるなら「ごめんなさい」も言える子になろうね、郭芙ちゃん(笑)。

ただし、郭芙は陸無双が軟蝟甲を着ていることを知っていたからこそのアドバイスだと思っています。考えの浅い彼女は「なんで私が軟蝟甲を着ていることを知っていたのかしら?まぁ、いいか!」
で済ませてしまったので事なきを得ましたが。
この無双の陰謀を気付いた程英は彼女が郭芙に対して楊過の右腕を切った事でここまで恨んでいたのかと驚き、
楊過もまただいたいそんな事だろうと察して、無双ちゃんのあの一言がうやむやになる様に心を配るのでした。

ご苦労様ですねぇ。楊過君…(笑)。

おしい!

無双ちゃん、残念だったね。まさか軟蝟甲着てるなんてズルイよね。しかし、郭芙は意外と礼儀正しいじゃないですか。ちゃんとお礼言ってるからv-397
プロフィール

どぅいちゃん

Author:どぅいちゃん
『射雕英雄伝』を見て武侠の世界に嵌りました。
パパこと東邪・黄薬師に心を奪われ、それ以来武侠の「イカレオジ専」担当です。
リアルな武侠仲間がいないのを憂いて、ゲリラ的に武侠布教活動を行っております。

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