「侠客行」を読んだぞ…。

「侠客行」。
読み終わりましたとも…。

後はネタバレ有…。
主人公の狗雑種が石中玉かどうかというのが
第1巻の最大の謎でしたが
予想通り貝海石が後から付けたニセの傷跡という事がわかり
狗雑種と石中玉は別人なのでした。

長楽幇は「侠客島」からの使者を怖れ
偽者とわかっていながら狗雑種を幇主に仕立てたのでした。
当の石中玉はどこかの遊郭にこもってお楽しみだったらしい。

石清と閔柔は記憶を失くした狗雑種が我が子だと思っていましたが
目の前に現れたいかにも素行の悪そうな若者が
本物と知り複雑な心境です。


話は中盤から「侠客島の謎」へとシフトしていきます。
張三・李四の二人とひょんな事から義兄弟になった狗雑種は
この二人こそ武林が怖れる「侠客島」の使者だと知ります。


果たして「侠客島」とは?


ってねぇ、あらすじを辿るのは
読めばわかる事なのでここらで割愛。



大体、丁璫って奴はなんなのかね?
勝手に恋人と思い込んで、無理やり式を挙げさせて
別人とわかったら、サッサと捨て石にするのかい?
「情が湧いたのよ…」
ってよく言うよ。うまい事騙して中玉とヨロシクやろうって魂胆でしょ?

それに気付いた侍剣もアッサリ殺して
やはりアンタは石中玉がお似合いだよ…。

石清と閔柔もいい加減気付きなよ。
何回間違えたら気が済むの。


この物語で1番気の毒なのは謝煙客。
謝煙客は石中玉を狗雑種と間違えて
雪山派を滅ぼしてくれと言われてホッと大喜びですが、
いざ、滅ぼしに凌霄城にやってくるとそこに狗雑種が現れて、
自分が騙されていたことを知ります。
小僧に騙されたと石中玉を殺そうとした矢先、
あんなに言わせたくても言わなかった狗雑種が
「石中玉を助けて一生面倒を見てやってください」
と頼み事をします。

「えぇ~!?このクソガキの面倒をみるだと~?いやだぁ~!」
と慌てたものの、もう後の祭り。
仕方なく謝煙客は石中玉を引っ張って去っていきます。
魔天崖での暮らしは静かだよぉ。
謝煙客も早くこのクソガキを始末したいと策を巡らすだろうし、
丁不三も謝煙客相手にはなかなか手を出せぬだろうし。
貧乏くじを引いてしまった悲しい謝煙客でした。
石中玉は自業自得。せいぜいこき使われてくれ。
丁璫も後を追っていきました。


そして狗雑種は、晴れて阿繍との中も認められ
白万剣に婿と認められ、未来が明るくなりました。


そして…
なんだかんだでとうとう侠客島の全貌が明らかになるわけだけど
なるほどそういう事ネェ。

しかも、字の読めない狗雑種が
それゆえに結局長年の謎を解いたわけだけど
人間の先入観って怖いものよねぇ。

で、結局全員無事に侠客島から帰ってきます。


え?テンション低い?


あのねぇ…。


怖れていた事態が起こったのよ。
金庸先生お得意の、あれが…。



侠客島で知り合った丁不四の昔の恋人・梅文馨が
二人の間に出来た娘・梅芳姑を探しているのだけれど
島から帰ってきて探しに行くことになります。
しかもその梅芳姑こそ、
かつて、石清の不在時に閔柔と息子二人を襲い
次男の石中堅をさらったあげく殺した女だと知り
石清・閔柔夫妻も後を追います。
そして夫婦と一緒に狗雑種もついていくのですが
梅芳姑の住む場所まで行ってみると
なんとそここそ狗雑種の家でした。

息子の敵を「母さん!」と呼び
殺さないでくれと頼む狗雑種に戸惑う閔柔。
しかも、その姿を見て怒る梅芳姑。

閔柔は最初、石清が彼女と不倫して狗雑種が生まれたと勘違いしましたが
どうやら、狗雑種は梅芳姑の実の子ではないようです。
なぜなら彼女は生娘のままだったから。

じゃあ、この子は一体?
さらわれた後に送りつけられてきた次男の死体は
服こそ次男の物だったけど、顔は潰されていて判別不能だった。
じゃあ、もしかしてこの子は?狗雑種はもしやさらわれた次男の石中堅?



「あぁ~!何故だぁ~?早まるなぁ~!」
と父の丁不四が叫ぶ中、梅芳姑は自ら命を絶ち…。



事の真相は永遠に闇の中となりましたとサ(完)。



そもそも梅芳姑が、石清が自分の事より
数倍劣ると思われる閔柔に惚れ込んでいるのを逆恨みしたことから
始まるのだけれど…。



ま、《雪山飛孤》よりはマシか…。




ミステリータッチの場合、この危険性が高いと
薄々感じてはいたので…。


“雪山”→ミステリータッチ→うっそ~んエンディング…
こんな方程式が頭に刻まれた作品でした。





あのぉ、この辺りは改訂版で追記の予定は無いのでしょうか?金庸先生…。

theme : 武侠小説
genre : 小説・文学

comment

Secret

KOSさんへ

イヤァ、わかってたんだけどね、薄々は…。
でも、期待していたわけよ、完結を。
「コレは違う!コレは《雪山飛孤》とは違うんだぁ!」ってね。

で、やっぱり最後は…。

でも、梅芳姑の悲恋はありがちだよねぇ。
あの娘より可愛いのに!あの娘より出来るのに!って
頑張れば頑張るほど、癒し系を求めている男性からは
ひかれちゃうってパターン。
好きになった相手が
互いに刺激しあってくのがお好みな男性だったら良かったのにねぇ。

どぅいちゃん、タイトルの時点からテンションが低いですね(笑)
あの終わり方では確かにね。
しかも、終わり間際に出てきた人間が、真相のカギを握っているとは。
梅芳姑は自分が優れすぎいることで石清のハートを射止められなかったのがショックだったんでしょうね。

私も、自分の記事でああいうアレンジを思いつかなければ、かなりテンションの低い記事になっていたと思います。
違う楽しみ方を見つけたため、避けられたのかも。

よしのさんへ

早速のお越しと早速のリンクをありがとうございます!
そうですか、コレがファーストコンタクトだったのですね。
私は《射英雄伝》でした。そして《雪山飛孤》のラストで度肝を抜かれました(笑)。

こんな、トコロですが気が向いた折にはまた遊びに来てください。書き込みベタなんて全然そんな事ありませんよ!そんな事ぜ~んぜん気になさらずに、これからもよろしくお願いします。

ブログに来てくれて有り難う御座います~

遊びに来てくれて嬉しいです~
早速此方からもリンクを貼らせて頂きました!!
宜しければこれからもよろしくお願い致しますm(__)m

私が初めて全巻読んだのは侠客行だと思ったのですが
(碧血剣とか書剣恩仇録はバラバラで手に入れていたもので。)
私もラストで「あにょーぉ~解ってはいるんですけどぉ最後まで話し進めてくれません?^^?」って心の中で呟きながら、「でも金庸さんってこーゆー感じのラストが多いい人なのかナァ~」と又心で思いつつ読み終わったのを憶えています。(実際近いものはあるような気もしております。)

>finceさま
お邪魔します。こんにちは~
平素はブログにコメント頂き有り難う御座います~
えーっと。。以上です。ご挨拶をばと思って。。。。。。。^^;;

(嗚呼!書き込みベタで自分でもどうしていいかわからない。)

fince兄へ

本当に…。第1巻を読み終えた辺りから、イヤァ~な予感はしていたのです。まさかその予感が的中するとは…。

まぁ、謎は殆ど解けているわけだし、雪山派からも婿だと認めてもらっているし、狗雑種の未来に関しては明るい展望が見えますが…。

あれほど謎かけしたのだから、答えを書いてくれなくちゃイヤダァ~!

う~ん。
リアルに殺意を覚えるエンディングですた。

狗雑種は稀に見る良いコなだけにね・・・。

碧血剣ばりのハッピーエンドを・・・。
してくれないか・・・・。
プロフィール

どぅいちゃん

Author:どぅいちゃん
『射雕英雄伝』を見て武侠の世界に嵌りました。
パパこと東邪・黄薬師に心を奪われ、それ以来武侠の「イカレオジ専」担当です。
リアルな武侠仲間がいないのを憂いて、ゲリラ的に武侠布教活動を行っております。

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