はぁ…脱力感…

9月1日(金)から始まった
怒涛の『神侠侶』DVD鑑賞も、一旦終わってしまった…。
2泊3日×3回で、一週間。なんとも短い一週間でした…。
慰めに文庫本を読むも、発売された4巻も読み終わってしまい…。
はぁ…脱力感。
脱力感ついでに、TSUTAYAで『風雲』を借りてきた。
千葉チャンの雄覇を見て心の慰めにしよう…(笑)。
などと言って、実は『風雲』第3巻のジャケットで見た
人物相関図の中の呂大侠なる人物の顔が
魯長老こと張衡平だったから、サルが見たいと御所望だったモンで…。
「あぁ!こんな所に魯長老!魯長老!魯長老!」
はいはい…でも出てくるのは第3巻。次の巻みたいよ…^^。



ある日親だと信じていた人が全くの他人で
本当の両親は他にいると知ったら…?
しかも育った国と生みの親の国とはその時交戦中で
互いに敵同士の間柄だったら…?

そんな複雑な事情を持つ人物、
まず頭に浮かぶのは楊康ですよね。
でももう一人、『天龍八部』の喬峯こと蕭峯もまた
契丹人でありながら少林寺の僧に拾われ
漢人の夫婦に息子として育てられた生い立ちがあります。
物心付いた頃から在家の弟子として少林寺に弟子入りしました。

どちらも親を殺した人間に育てられ、もしくは面倒を見られ、
一人は次期政権も狙える王子として
一人は丐幇幇主として
暮らしに困らぬだけの富と、名声を手に入れていたのです。

それが突然出生の秘密が暴かれ、
自分は育った世界とは全く別の人間であると知ります。
そりゃ驚いたことでしょうね。

そういった意味で同じ様な展開で、人生が一変した二人。
でも、二人のその後は大きく違います。

まずは皆に契丹人である事を知られて、
丐幇幇主の座を追われ、あらぬ罪まで擦り付けられた蕭峯。
彼は仁徳もあり義侠心に篤く、武術の腕も立つという事で
先代幇主から幇主の座を継いだのです。
これには長老以下丐幇が皆満場一致で望んだことですが、
契丹人である以上、丐幇には置いておくわけにはいかないと
追放されてしまったのです。

その後、育ての親は誰かに殺されてその犯人も
武術を教えた少林寺の師匠の死の犯人も蕭峯だと言われて
全く見に覚えのない事で皆の恨みを買います。
それでも一人は真犯人を探しているうちに
契丹人と義兄弟の契りを結びますが、
この義兄こそ契丹の皇帝だったのです。
彼により、蕭という姓が遼では高貴な人が持つ姓であると聞かされ、
義弟として南院大王という役職に奉ぜられ
またもや富と地位を手に入れました。

かたや、金国の王子として育った楊康。
元々頭が良く聡明な彼は
金国第六王子の下で文字や書物のほかに、
支配者としての教育を受け、外交・戦略等を教わったのでしょう。
武術に関しては基礎は全真教に学び、成長すると
偶然知り合った梅超風に弟子入りしました。
ある時目の前に突然実の父と名乗る男が現れ
その男と母が共に自ら命を絶ち、
一人取り残された楊康を探して
優しく声を掛けたのは育ての父でした。

完顔洪烈が楊鉄心夫婦にやった事は決して許される事ではありませんが、
楊康に対する愛情は本物だったようです。
もしもあの時、ばれてしまっては仕方がないと
楊康も見捨ててくれたら、楊康にとっては余程良かったかも知れません。
その気になれば新しい息子を作る事は完顔洪烈程の身分なら
簡単な事だったかもしれないからです。

でも、楊康を弁護する気はありません。
父である楊鉄心の仇云々は、確かに生まれる前の事で、
しかも、突然現れてすぐに死んでしまった男を
いきなり父と思えと言われても混乱するのはわかります。
前から「あなたの父は他にいるのよ。」と言われていたのならまだしも、
父と呼ぶ人はちゃんといて、まさか本当は他にいるなんて知らなかったのだから。
しかし、母である包惜弱は紛れも無く母であり、
その母を完顔洪烈は楊康の目の前で「殺せ!」と言ったのです。
例え母が自ら命を絶たなくとも、完顔洪烈の手によって殺されたのは明らかです。
母を死に追いやった母の仇としてなら、楊康にも誰だかわかる筈です。
わかっていたのよね。だから、揺れ動いていたのよね。
わかっていながら、結局母の仇に付き従う道を選んだ事で
道を大きく誤ってしまったのです。

蕭峯は南院大王という地位を貰っても
ちっとも嬉しくはありませんでした。
契丹人としての立場から言えば、大宋の領土を奪うために
尽力しなければならないのでしょうが、
こちらもまた育った国の友人や知己、果ては民を思い
どうしても耶律洪基の思惑通りに動く気にはなれなかったのです。

こちらの育ての親は貧しい農民の夫婦。
少林寺から頼まれて蕭峯を育ててきたのですが
こちらも蕭峯が疑う事もないくらい大事に育ててくれたようです。
少林寺では武術の他にもきっと説法を聞いて育った事でしょう。
そこで慈悲の心や仁徳を学び、
丐幇では民を思う義侠心について学んで育ったのでした。

彼はずっと後まで実の両親を殺したのが
自分の師匠筋である少林寺の方丈だと知りませんでしたが
すぐに知ったとして、果たして殺したのでしょうか?

社会的地位(もしくは身分)と言う意味で
上として育った者が下になった時
簡単に受け入れられるものではありません。
下で育った者が上になった時
それを享受するか、前の自分の境遇を忘れずにいられるかは
その人次第ですね。

とにかく、最後の最後で完顔洪烈に
「お前は母を殺した憎い奴だ。」と漏らして死んだ楊康。
でも、遅すぎた一言でした。死ぬ間際でもう富も名声も関係無くなって
初めてそう思えたのでしょうか?だとしたら、なんとも悲しい奴です。

かたや蕭峯は
一貫して宋の民を傷付けたくないと願い
最後は遼にとっての謀反人となっても宋を攻めないようにと皇帝に進言。
最後は命を掛けて皇帝に軍の撤退を約束させたのでした。

そしてその遼は後から勢力を伸ばした金国に滅ぼされて完顔洪烈が生まれ、
その金国も蒙古に滅ぼされました。そして蒙古はとうとう宋を滅ぼします。
しかし漢人は後に明を起こして領土を取り戻します。

神侠侶』では耶律さんと完顔さんが出てきます。
世が世なら一国の王として君臨し、闘ってきた二つの姓が
共に蒙古に支配される側の人間として、中原で普通に会話しています。
(ま、仇と狙ったり狙われたりだけど^^。)

女真人は後に満州人と名を変えて清を起こしますが、
神侠侶』に出てくる耶律さんや完顔さんのように
こうしていろんな血が交じり合っていくのだなぁ。

脱力感のあまり、取りとめもない事を考えてしまいました。

tag : 神侠侶

comment

Secret

銀妹へ

>この脱力感ってあれが終わったあとの脱力感に似てるのかしら?
似てない似てない…(笑)

そうよねぇ。寸止め銀妹としては、
毎週ドキドキするか、リピートでニヤニヤするか悩みどころよねぇ?

楓ちゃんのハッスルシーン(爆)
一回目は食事の支度をしている最中だったので、
夜中にリピート鑑賞でじっくり見ちゃいましたよ^^。
羨ましいだろう!!??(爆)

でも、その後いたるところで趙志敬に睨まれてドキドキしている
楓ちゃんのドアップが楽しめるよ♪


この脱力感ってあれが終わったあとの脱力感に似てるのかしら?
なにはともあれ、お疲れ~!
一旦休憩が入った方がいいですよ。かの国の方々は一気に観られないと暴動が起きるそうですが…。

私は今すんごく悩んでます。放送を待つか、借りるか…。
中国語のは所々観てるんですが、実は肝心の楓ちゃんハッスルシーンは観てないのよねえ~(ジュル)
プロフィール

どぅいちゃん

Author:どぅいちゃん
『射雕英雄伝』を見て武侠の世界に嵌りました。
パパこと東邪・黄薬師に心を奪われ、それ以来武侠の「イカレオジ専」担当です。
リアルな武侠仲間がいないのを憂いて、ゲリラ的に武侠布教活動を行っております。

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